ロンドンオリンピック帯同記、その2

ロンドンのオリンピック選手村に入って、はや5日が過ぎました。

その間、あちこち走り回って、準備したり、情報を仕入れたり、練習に顔を出したり、と忙しく過ごしてます。

入村翌日には持ち込んだ大量の医務荷物をあけて、選手村の一室を診療室に改造しました。

私の横にある棚が、以前にも紹介したJISSの薬剤師・上東さん特製の薬品棚。ジュラルミンケースをあけて組み立てるだけで、すぐ薬棚として使うことができます。いちいち薬を入れ替える必要がない優れものです。持ち込んだ薬品だけで、ほとんどの医学的問題に対処できます。

このメディカルルームで対処できない場合には、選手村の中のポリクリニックを利用します。ここは普通の病院、血液検査やCT, MRIなど最新式の医療機器を備えます。

午後には、そのポリクリニックも訪問し、隅々まで案内してもらって、情報を入手しました。

そして、昨日はIOCの医事委員会が主催する、メディカルスタッフミーティングが開催されました。

各国のドクターが集合し、大会期間中の医療やドーピング検査などについての説明や、今後のIOC医事委員会の役割や、けがや病気の予防のための調査についてディスカッションされました。

そのほかには、様々な競技の練習に顔を出して、選手やコーチと話をして、コミュニケーションを図ります。

さらに、競技会場の医務体制についての確認することもドクターとして大事。

これは競泳会場、ソウルの金メダリスト、鈴木大地さんと一緒になりました。

これは、体操の本会場、3年前の内村航平選手が個人総合で初優勝したときと同じ会場です。

いよいよ明日から始まります。

男女のサッカーは見事初戦を突破しました。

みんな、自分の力を出し切って、たくさんメダルをとってくれそうな気がする。

それでは、開会式に向かいます。