熱中症予防、集団でのスポーツ活動中はいつでも水分補給ができる環境・雰囲気を

2011年6月29日「NHKニュースウォッチ9

昨日東京台東区で、体育祭中の中高生16人が熱中症で倒れ救急車で搬送されました。

これに関して小松先生がコメントしました。

いくつかのポイントがあります。

一つは、昨日のような猛暑の中、集団でスポーツをやる場合には、熱中症の危険を常に頭に入れておくこと。集団の中には体力のある生徒もそうでない生徒もいるわけですから、基本的には体力のない人に合わせて運動を指導することです。

次に、こまめな水分補給ができる環境にあるのかどうかが肝心。「飲んでいいよ」といっても、集団で行動する場合には、「ウォーターブレイク(水飲み休憩)」を定期的にとらないと、生徒たちは水分補給ができません。また、手元に水がなければ水分をとることはできないのですから、水筒やペットボトルを持参させ携帯させること。

もう一つは、熱中症は日本で一番熱い8月よりも、梅雨明け直後の7月や梅雨の中休みの急に暑くなった日に多く発生しているということ。暑熱馴化といって、人間は暑さに慣れる仕組みを持っているのです。ですから、「急に暑くなったとき」は熱中症危険日です。

日本の夏は高温・多湿ですから、スポーツ活動をする場合には注意が必要です。

暑い日には無理をせずに、こまめな休憩、こまめな水分・塩分補給で熱中症を予防しましょう。