高齢者の熱中症対策について教えてください!

こんにちは、セクレターKです。気温の差が激しい日々が続いておりますが、みなさま、体調はいかがでしょうか?さて、私ごとで大変恐縮ですが、先月より肉離れを患い、整骨院に日々通っておりました。

その際に、来院されている多くの高齢者の方々の会話を耳にしていると、天気と気温の変化にあわせた体温調節の話題がとても多く、それぞれに苦労されているのだと気がつきました。

気温が下がると「炬燵から出られない」「靴下を2枚はいているけど、ズボン下も欠かせない」。暑くなると「寝つけない……」「寝苦しい」などなど、悩みを抱えている方が想像以上にいらっしゃいました。

そこで小松先生に、今年の夏の熱中症対策の中でも、とくに高齢者の方についていくつか質問させていただきました。

Q:なぜ年をとると体温調節がむずかしくなるのですか?

A:さまざまな要因があります。一つには、高齢者が脱水になりやすいのは、若年者に比べて「細胞内液量」が著しく減少しているためです。体の水分が失われると、まず「細胞外液」が減少し、それを「細胞内液」が補充して循環血液量を維持します。もともと「細胞内液量」が少ないので脱水になりやすいです。そのほか、のどの渇きを感じにくくなる、暑さを感じにくくなるなども関係しています。もちろん腎機能の低下や心機能の低下も脱水が起きた時に重症になりやすい原因。

Q:水分が不足するとどうなりますか?

A:水分が不足するとまずは「脱水」になります。脱水をすぐに改善しないと、運動能力が低下し、体温が上がり、熱中症に結びつく危険性が高まります。

Q:水はどの位飲めばよいですか?お茶でもよいですか?

A:摂取する水分量に関しては、暑さ、湿度、運動量などで異なるので、一概には言えません。ただ、心臓や腎臓などの病気でない限り、「とりすぎて悪いことはない」です。また、汗をかくのが嫌でとらない人がいますがこれは間違い。汗が出ないことはすでに脱水なのです。スポーツ時の水分摂取量の目安は、運動の強度に寄りますが、体協のホームページに表が出ていますので参考にしてください。麦茶や緑茶でもよいけれど、適宜「塩分」も必ず取ることが大切。その点スポーツドリンクが便利です。

「健康な人は水をとりすぎて悪いことは基本的にはないので、積極的に水分をとって欲しい」という小松先生のお話でした。

猛暑、そして節電対策と、課題が多い今年の夏ですが、たっぷりの水分、そして適宜「塩分」を取ることで、のりきっていきましょう!

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