小松ゆたかの志

私は故郷の信州大学医学部を卒業してから、消化器内科医として大学病院などで勤務をしてきました。毎日訪れる患者さんたちを診療し、医学の進歩のため研究に没頭し、また後進の学生や若い医師たちの教育に携わる忙しい日々を送ってきました。

医者としてとても充実した毎日を送ることができたと思っています。

しかしその様な中、医師不足や医療崩壊が社会問題となり、その根本的な解決のためには政治の力が必要であることを強く感じました。目の前の患者さんたちを一生懸命診療する、病気の原因を解明し、新しい診療法を確立していく、もちろんこれらは大変やりがいのある仕事でした。しかし、誰もが健康で幸福に暮らすためには、その医療の仕組みがとても重要な意味を持っていると考えるようになったのです。

社会保障は、国民にとって最も関心の高い重要な問題となっています。ひとりひとりが、そして愛する家族が健康で暮らすこと、さらに安心して将来の人生を展望することができる、それこそが誰もが望んでいることであり、それは政治が最も深く関わらねばならないことなのだと思います。

医療などの現場と、政治や行政の場が乖離したままの現状では、国民が求める安全と安心の社会保障を実現することは困難です。この現状を打破して、真に国民の側に立った社会保障を実現するために、医療や介護の現場を知り尽くした自分が、政治と行政にその経験を訴えていかなければならない、その思いで私は政治の世界へと飛び込みました。

また、私は日本を代表して世界で活躍するトップアスリートたちを支えるスポーツドクターとして、五回のオリンピックをはじめ数々の国際大会に帯同してきました。彼等の信頼を得て、間近で接することによって、一流の選手や指導者たちの素晴らしさを感じてきました。同時に仲間や相手を尊重し、正々堂々と戦うスポーツの素晴らしさ、スポーツの力を実感しました。健康のためのスポーツ、地域のつながりのためのスポーツ、青少年の健全育成のためのスポーツ、これらスポーツの力を社会の中で生かしていかなければならないと考えました。これも政治を志した原点です。

6年前の公募で長野一区から二期5年衆議院議員を務めました。健康、社会保障、スポーツ、女性、障がい者などの分野にて、専門家として多くの議員立法の作成に関わり、国会の裏方である国会対策副委員長も務めました。同時に「地方から選出されている国会議員の役割」も強く感じる中で、身近な課題である農林業、人口減少問題、災害対策やインフラ整備、中山間地の課題等、解決に向けた施策や予算獲得に努めてきました。与党議員として、理想を語るだけではなく、それを実現させることこそが政治家の役割だと感じました。

落選も経験し、学んだことがたくさんあります。政治が信頼を失いつつあると感じる今、政治に取り組む「姿勢」が問われているのです。謙虚に、誠実に正直に、そして自分自身が政治を志した原点や信念を貫く、それがもっとも大事なことだと思います。

生まれ育った信州に恩返しをするために、みんなが安心して暮らすことのできる平和な社会の実現のために、これからも政治家として、その原点の志は変わることなく誠実に活動していきます。