自民党の総務会

 臨時国会2日目の27日、総務会に出席しました。総務会は、常設のものとしては党の最高意思決定機関です。党の政策や運営、国会活動に関する重要な事項について、審議決定しています。

 総務会のメンバーは「総務」と呼ばれ、定員は25名。総務会は原則として毎週火曜日と金曜日に開催されます。

 総務会では、国会に提出される法案などの審議と最終決定が行われます。そして議題の終了後には、様々な意見が交わされます。前回の総務会では、憲法改正や天皇陛下の生前退位についての議論がありました。

 今回の予算委員会でも時々登場した「憲法改正草案」、これは自民党が野党時代に作られたもので、私も含め、多くの自民党議員はこの議論に参加していません。また陛下の生前退位にかかる法整備についても、自民党では議論が行われていません。これらについて、自民党内でも、もっとしっかりとした議論を行うべきだ、という意見が出されました。私もその通りだと感じました。

 この様な根本的な意見が出ることが重要であり、自民党の政権党としての能力といえるのだと思います。私もその一員として役割を果たしていきます。

 マスコミの報道では、「官邸主導」「政高党低」といった表現で、自民党内は何でも上意下達、幅広い議論が行われていないような印象を受けがちですが、決してそのようなことはありません。

 総務会では、活発な意見が出されます。多様な意見を許容し、幅広い議論と手続きのもと、合意形成を行う。そして一度決定したことには納得して、政策の実現に向けて全力で働く。これが自由民主党の伝統です。

 総務の一員として、このような議論の場に同席できるのは大変ありがたいことです。私もしっかりと勉強し、意見していきたいと思います。