高井戸第三小学校で「オリンピック教育」の授業

26日、杉並区の高井戸第三小学校で3年生の子供たちにオリンピック・パラリンピックについて40分の授業をしてきました。高井戸三小では、5年後の2020東京オリパラに向けて、「総合的な学習」の時間でオリンピックについて学んでいます。

「オリンピックについて知ろう」というテーマで、「夢を実現するために必要なこと」や、「オリンピックを支える人」、「自分たちはオリンピックにどう関われるのか」などについて話しました。スポーツドクターとして帯同した際のオリンピックの写真を見てもらいながら、子供たちからも意見を出してもらいました。

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「夢を実現するために必要なこと」というテーマでは、「一生懸命練習する」や「努力する」といった意見に続いて、女の子から「人に優しくする」という意見がありました。そのどれもが正解です。私からは「感謝の気持ちを持つことの大切さ」を子供たちに伝え、「人の話を聞く」「あいさつができる」といった、あたりまえのことが一流選手はしっかりできるんだよ、と話しました。

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「オリンピックを支える人にはどんな人がいるか」では、「解説者」や「審判」、「コーチ」などに続いて、男の子から「ファン」という声も上がりました。その通りですね。すばらしいプレーをする選手たちを「応援する」ことも、オリンピックを支えるために大事なことと、子供たちに教えられました。

5年後の2020東京オリパラで、自分には何ができるかたずねたところ、「海外から日本に来てくれた人たちの案内」や「おもてなし」といった声があがり、みんなで盛り上げたいという気持ちが伝わってきました。

オリンピックが母国で開催され、間近で接するという経験は、日本の将来を担う子供たちにも大きな影響を与えます。これこそ2020東京オリパラが目指す心のレガシーです。きょう話を聴いてくれた子供たちの中から、将来オリンピック選手が現れるかもしれません。また私がドクターとして選手たちを支えたように、コーチやマネジャー、審判や通訳、栄養スタッフなどの仕事でオリンピックを支える人もいるでしょう。

オリンピック精神である「オリンピズム」。これはスポーツマンシップやフェアプレーといった世界共通の文化の精神であり、その究極の目標は「世界の平和」にあります。私も「オリンピズム」の精神を持って、2020東京オリパラに向けた準備に取り組んでいきます。