平和安全法制の成立 政治に「スポーツマンシップ」を!

5月に国会での審議が始まった平和安全法制、9月19日未明に参議院本会議で可決され、法案が成立しました。

特に16日以降はテレビのニュースや新聞でも大きく取り上げられ、今年の5月に国会で審議が始まってから、賛否両論、多くの意見が私にも寄せられました。地元を回りながら様々な声もいただきました。

17日以降、衆議院も本会議を行う可能性があるということで、党から所属議員に対して「禁足(きんそく)」がかけられ、私も待機していました。「禁足」とは、「いつでもすぐ国会に集まれる場所に待機すること」を言います。

平和安全法制の採決まで衆議院は116時間半、参議院では103時間半、両院合計220時間という過去最長の審議時間を費やしました。本来であれば、より法案内容の本質について議論されるべきだったと思います。しかし「戦争法案だ」「徴兵制になる」といったレッテル貼りの議論が多く、最後までなかなか与野党の議論が噛み合いませんでした。

また17日の参議院特別委員会での採決の際、騒然とした状況を呈したことや、長時間にわたる不信任や問責決議の繰り返しは、言論の府として、とても残念です。この法案は前向きな議論となれば与野党で話し合って、より多くの方が納得できるように修正されることもあったかと思います。しかし、そういう点に議論が及ばなかったことも、残念に思っています。

私がこれまで深く関わってきたスポーツの世界では、「スポーツマンシップ」を大事にしてきました。「スポーツマンシップ」とは、お互いにリスペクト、尊敬・尊重することです。仲間をリスペクトし、相手をリスペクトし、ルールをリスペクトし、正々堂々と闘う。

政治の場でも「スポーツマンシップ」を持って行うべきだ、と今回の経験を通じて強く感じました。「安心して暮らすことのできる日本をつくる」「平和な世界をつくる」という目標は、党派を超えて変わらないはずです。自分のためや党のためではなく、日本のため、国民のために何をすべきかを、私たちは常に考えなければいけないのだと思います。

19日から秋の大型連休が始まります。私もいつもと変わらず地元に戻ります。私を見かけたら、ぜひ気軽に声をかけてください。そして今回の平和安全法制だけでなく、これからの日本の政治について、みなさんの意見を聞かせてください。

「法案が成立したらそれで終わり」ではありません。戦争をしないために、なぜこの平和安全法制がなぜ必要なのか、ご理解いただく努力を今後も続けてまいります。

平和安全法制に関する私の考えについては、先月このブログに詳しく書いています。こちらもぜひ読んでみてください。

「平和安全法制に関する私の考え」