オリンピック選手になってメディカルチェック

今日はナショナルトレーニングセンター(NTC)の大浴場・勝湯(かちのゆ)でのお話。

一仕事終えて、帰宅前11時すぎに久しぶりに勝湯へ。

サウナに入ったら、ちょうど日本テレビのニュースZEROでレスリングの吉田沙保里選手の特集をやっていました。

「2回も金メダルとって、今度は3回目のオリンピックなんて本当にすごい人だなあ」、と一緒にサウナに入っていたウエイトリフティングの選手たち。

桜井翔さんとの対談では、北京オリンピックの前、中国の大原で行われたワールドカップで119連勝がストップしたときのことが話題に。

吉田選手が負けた瞬間、私もチームドクターとしてすぐ近くにいました。

かなり落ちこんだ吉田選手が立ち直るきっかけになったのはやはり家族の一言。

「あんたが破った119人の選手たちは、みんな、今のあんたと同じ気持ちになったのよ」というお母さんの言葉で、負けが吹っ切れたのだそうです。

さすが吉田ママ!

そんないろいろな話をしながら、ウエイトリフティングの選手たちとテレビを見てました。

「ドクター、またJISSクリニックでお世話になりますからよろしくお願いします!」と選手。

「ケガや病気になんかならないほうがいいから、我々の世話になんかならないほうがいいよ」と私。

「いや、メディカルチェックで診てもらいに行きます。ロンドンオリンピックに選ばれたらメディカルチェックがありますから」

派遣前チェックといって、オリンピックに選ばれたらメディカルチェックが必ずあるのです。

「そうだな、よし、頑張ってオリンピック選手になって、メディカルチェックしような」

「ハイ、頑張ります」と嬉しそうに答える二人の選手。

二人は、お風呂からあがるときもわざわざ私のいるサウナ室の中にまで入ってきて、「お先に失礼します」と大きな挨拶して浴場を出て行きました。

ああ、さわやか。

本当に応援したい気持ちになります。

派遣前メディカルチェック、待ってるからね。