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憲法改正について 戦後72年目の夏に思うこと

 戦後72回目の夏が、今年もやってきました。

 72年前、私たちは多くの犠牲を生んだ悲惨な戦争を経験し「不戦の誓い」を立てました。「戦争をしない、させない」という憲法9条の精神は、私たち日本人が永遠に持ち続けなければいけないものです。同時に唯一の被爆国として、戦争や核兵器の悲惨さを後世に語り継ぎ、世界平和のために貢献することが日本の大きな責任です。

 そんな中、自民党の憲法改正推進本部では、今年の6月から憲法改正についての具体的議論も始まりました。私は国民の幅広い意見を集約した結果としての憲法改正となるようにしなければならないと思っています。そして何より、『「憲法改正」=「9条改正」=「戦争をする国になる」ではない』ということを、多くの方に理解してもらう努力を続けることが大事だと感じています。

 国民主権、平和主義、基本的人権の尊重の3原則は堅持した上で、時代にそぐわなくなった部分、問題が生じてきた部分はしっかりと議論していかなければなりません。私は人口比による議席配分については、優先的に取り組む事項であると考えています。昨年の参院選から長野県も定数が2から1に減り、また島根県と鳥取県、高知県と徳島県では「合区」という2県で1人の議員を選ぶ仕組みになりました。このままでは「一票の格差」是正のために地域の声を届ける議員がどんどん減り、地方の切り捨てにつながる可能性があります。

 「戦争は絶対にしちゃだめだ」という気持ちを持ち続けながら、憲法改正についても中身のある幅広い議論をしていきたいと思います。

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