日別アーカイブ: 2016年3月23日

アンチ・ドーピング体制の構築・強化に向けたタスクフォース

 文部科学省では、冨岡勉副大臣を座長とする「アンチ・ドーピング体制の構築・強化に向けたタスクフォース」を設置し、アンチ・ドーピングに関する法的枠組みについて検討を重ねています。このタスクフォースに、私もオブザーバーとして参加しています。

 先日も女子テニスのマリア・シャラポワが、今年1月の全豪オープンテニスのドーピング検査で、禁止薬物に陽性反応を示したことが明らかになりました。また昨年11月には、ロシア陸連が世界アンチ・ドーピング機構から「ドーピング問題が横行している」との指摘を受け、完全資格停止処分という最も重い処分を受けています。

 こうしたドーピングは、クリーンな選手たちの日頃の努力を踏みにじり、スポーツを愛する人々を失望させるものです。と同時に、何より「スポーツの価値」を貶めるものです。日本国内においても、より積極的なアンチ・ドーピングの活動を行っていく上で、法的整備を含め課題を整理し、対応する必要があります。

 過去のオリパラ競技大会において、日本はひとりもドーピング違反者を出していません。これまで国際的なアンチ・ドーピング活動にも積極的に貢献しており、高い評価を受けています。2020東京オリパラに対しても、ドーピングのないクリーンな大会となるよう、強い期待が寄せられています。

 このタスクフォースでは、国内のアンチ・ドーピング体制を整備・強化すると共に、2020東京オリパラの開催国として、国際的なアンチ・ドーピング体制強化に向けた貢献のあり方について検討を行います。アンチ・ドーピング体制を確立することで2020東京オリパラの価値を高め、またそれが東京大会のレガシーとなるよう、私もタスクフォースの一員として、しっかり取り組んでいきます。

 アンチ・ドーピングには議員になる以前から取り組んでいます。過去にブログにも書いていますので、ぜひこちらもご覧ください。

・アンチ・ドーピング(2010.11.20)
・チェスや囲碁にもドーピング検査があるって知っていますか?(2010.12.24)
・アンチ・ドーピング科学セミナー(2011.1.26)
・スポーツとアンチドーピング(2012.6.19)
・やっぱりアンチドーピング(2012.6.19)
・新しい世界ドーピング防止規定(2012.6.29)
・大相撲の大麻問題とアンチドーピング(2012.6.29)