100歳を過ぎても「老後の備えを」を口癖に長寿を全うされたきんさんぎんさん。
いざという時のセーフティーネットである社会保障制度の世話にならず健康で自立した生活を送りたい、そんな高齢者の自助努力を社会全体で報いることにより「100歳元気」の長寿社会を実現したい。
これからの高齢化社会、医療費が増大することが当たり前ではなく、社会保障制度の「革新」を提案したい。
そんな思いで自民党では「きんさんぎんさん勉強会」が毎週開催され、出席しています。
今週水曜日には、長野県川上村の藤原村長がお話してくださいました。
川上村は、標高が全村1100メートル以上の高冷地、レタスなどの高原野菜農業を中心とした強い地域産業力を持っています。
さらに、医療費が少ない長野県の中でも最低の医療費、在宅での看取り率はなんと40%と強い健康力があります。
そして、65歳以上で介護認定を受けていない人の割合、すなわち健康老人率は85.1%、で47.6%のお年寄りが働いている強い老人力があります。
すなわち、川上村は年をとってもみんな元気で、、村で働いていて、病気にならずに医療費も安い、すでに高齢者社会に突入している日本にとってまさにお手本です。
長年にわたり、川上村の取り組みにかかわってきた藤原村長、保健・医療・福祉の一体化を目指してヘルシーパーク構想を掲げ、取り組んできました。
お聞きしていて、大変勉強になりました。
一番印象に残ったのは、長野県の大先輩・宮下一郎先生の質問に対する藤原村長の答えでした。
「これから、老後は川上村で過ごしたいという都会の高齢者がどんどん増えたらどうするか?」
との質問に、
「高齢者の分散は重要、医療や福祉も一つの産業ととらえて、積極的に受け入れたい」
とのお答え。
さすが藤原村長、「老後だけ川上村でなんて虫のいいこと言うな」などと尻の穴の小さなことは決して言わずに、プラス思考。
この、リーダーシップと実行力が川上村を支えてきたのだろうなあ、と感じました。
終了後、3人で記念写真、この写真は宮下一郎先生からいただきました。
今度は一度川上村も訪れてみよう。
高齢化がダメだと言うだけではなく、高齢化しても元気で生き生きと暮らす社会を作るのも、政治の仕事です。