月別アーカイブ: 2011年12月

今年も加藤登紀子さんのほろ酔いコンサート

12月27日、私が毎週火曜日に勤務している新宿海上ビル診療所で年一回の胃と大腸の検査。

毎年お願いしている馬場先生は超名人です。

胃カメラをまずやって、終わったら体を逆にして今度はおしりからスコープを入れて大腸の検査。

30分もしないで両方とも終わっちゃうし、ぜーんぜん苦しくないし痛くない。

ほら、ピースなんかしちゃって余裕の表情。

結果も全く問題なくひと安心、めでたしめでたし。

そのあと有楽町のよみうりホールに向かいました。

毎年恒例の私の神様・加藤登紀子さんの「ほろ酔いコンサート」、初めて行ったのが医者になって初めて東京に出てきたちょうど25年前の暮れ、最近はゴスペラーズの村上てつやさんといつも一緒に来ています。

 

今年はやはりゴスペラーズの北山陽一さんも一緒、北山さんは東北・八戸の出身で、東日本大震災のあとも「音楽に何かできることはないか」って考えて、登紀子さんとも様々な活動を行っています。

そのうち、スポーツと音楽と一緒に何かできたらいいね。

今年のほろ酔いのゲストは笑福亭鶴瓶さん。そして鶴瓶さんが歌ってくれたのが「生きてりゃいいさ」、河島英五が登紀子さんに昔贈った歌。

私も大好きな歌です。

「君にありがとう とてもありがとう

もう会えないあの人にありがとう

まだ見ぬ人に ありがとう

今日まで私を 支えた情熱にありがとう

生きてりゃいいさ 生きてりゃいいさ

そうさ、生きてりゃいいのさ

喜びも悲しみも立ちどまりはしない

めぐりめぐってゆくのさ

手の掌を合わせよう ほら温もりが

君の胸にとどくだろう」

私はこの3番がとても好き。

だいぶ昔の歌だけど、いろんなことがあった今年だからとても感じる歌です。

よし、来年も、みんなに感謝感謝で、情熱を持ち続けながらがんばるぞ。

それでは皆様、良いお年をね!

九州・豊前でホークスの若手と山籠もりトレーニング

12月23-25日までクリスマス返上で九州・豊前での山籠もりトレーニングに行ってきました。

ここは、来年アメリカに渡る川崎宗則選手も若いころからトレーニングした場所。

宗リンを支えてきたトレーナー・尾関幸一郎さんの誘いでわたしも山籠もりトレーニングを体験です。

尾関さんはみんなから愛される第二の川崎宗則を育てるために、ここでホークスの若手を育てます。

ほら、こんなに山の中、ここでシーズンオフに徹底的に走りこむのです。

今年やってきたのは、ホークスの売出し中の若手、福田秀平選手と城所龍磨選手。

毎年行われるこの山籠もりですが、町おこしもかねて豊前の人たちがバックアップしてくれています。宿の方たちもみんな優しい。

食事もとってもおいしい。ちなみにこれは「しし鍋」、イノシシ初めて食べたけれどうまかったな。

九州は暖かだろうな、と思っていたけれどトンデモナイ。

いつの間にかご覧のような雪景色です。

出発前にパチリ、この時はまだ私も余裕の表情。後ろに見えるのが求菩堤山、その昔山伏が修行した山。

まずは山道を約4キロランニング、いや~、つらいつらい。高校時代も体育の授業でこんな山道走ったなあ。

選手たちからはどんどん離されていきます。でも頑張らなきゃ、一生懸命走らなければ選手たちの大変さはわからない。

そしてゴールの水場に到着。休む間もなく、今度はみんなで求菩堤山の頂上をめざしました。

いやー、これもまたきついきつい「鬼の階段」。まさに修行してる気分。

無事みんなで頂上まで登って、さわやかな気分。

「今年もみんなみんなありがと~~。来年も頑張るよ~~」、と下に向かって叫ぶと、声は大きくこだまします。

帰りには、道沿いの毎年選手たちを応援してくれているおばあちゃんの家へ。

手作りこんにゃくを作って待っていてくれました。

これがまたアツアツでチョーおいしい。ばあちゃんありがとう。豊前の皆さんが毎年あたたかく選手たちを応援してくれているのがよくわかります。

これも一生懸命で礼儀正しい選手たちや尾関さんの人徳だね。

翌日は豊前で子供たちのための野球教室を行うとのこと、わたしは一足早く東京に戻りました。

ここはみんな出世した縁起のいい場所。二人ともこれからホークスの中心選手として活躍してくれることと思います。

厳しいプロの世界だけれど、感謝感謝で頑張ってね。

そして尾関さん、選手たちの体だけでなく「心」も育てる名トレーナー。みんなから応援される、みんなから人として愛される選手たちをこれからもたくさん育ててくださいね!

JISS医学研究部の大忘年会

12月22日にはJISSの医学研究部の忘年会が都内某所で盛大に行われました。

クリニック、リハビリ、栄養などなど、非常勤の職員も含めて総勢約60人、みんなでトップアスリートを支えています。

司会はご存じレスリングドクター中嶋耕平、蝶ネクタイ姿も意外と似合う。

そしてこの日のメインイベントは我らがボス、川原貴先生の還暦のお祝い。

じゃじゃーん。

すごい!後ろにJISSのマークが入った赤いちゃんちゃんこ。忙しいのに、いつこんなの作ってたんでしょうねえ。川原先生大喜び。

幹事の美女看護師三人組のみんな、ありがとね。

続いて、賞品付き大クイズ大会。ほんとに企画が盛りだくさん。

こちらもご存じ、マジカルエクササイズ女医の中村格子

手のあげ方もカッコイイ、きっとこの顔の傾け方がみそだね。さすがテレビの準レギュラー。最近「ツンツンくびれ体操」って本も書いたから皆さん買ってね!朝晩30秒のツンツンだけでモテボディになる方法が書いてあるよ。

そしてどうやらココマツ先生も何かあたったらしい。このうれしそうな顔。

ということで、大いに盛り上がってあっという間の3時間でした。

来年はいよいよロンドンオリンピックです。みんなで力をあわせて選手たちを支えるぞー。

最後はみんなで「ガンバロー日本、ガンバローJISS」の大合唱、来年も頑張ろうね。

バスケットボール渋谷区オヤジ大会で優勝したぞ!

今日は私が所属するバスケットボールチーム「アイランダーズ」の渋谷区民大会の決勝戦でした。

区民大会といっても「シニアの部」、つまりチームは全員40歳以上で構成されなければいけないオヤジ大会です。

ご存知のように、バスケットはかなり走ったり跳んだりしなきゃいけないから、若者の部とは別にオヤジの部があるのです。これも「生涯にわたってスポーツを楽しむ」大事な仕組みの一つです。

とはいっても、試合ではオヤジたちは真剣そのもの。走って、ジャンプして、シュートもスパスパ入る入る。継続してやっていれば年をとっても結構プレイできるものなのですね。ベンチも大きな声で応援します。

もちろん練習も楽しいけれど、こういった公式戦を年をとってからもできるのはとても楽しい。一つの目標に向かってみんなで頑張る、試合に出してもらうために上手になろう、という気持ちは若いころと変わらないし、年をとってもそれを実感できるから楽しい。

渋谷のオヤジ大会は春と秋の年2回あるのですが、私は腰の手術で1年のブランクがあったから久しぶりの大会、3連勝してわがチームとしては2回目の決勝に進出したのでした。

前回は残念ながら準優勝、でも今日の決勝戦、みんなで頑張って、見事な初優勝を果たしました。スゴイスゴイ。

チームワークもよかったし、マドンナたちの声援もとても力になりました。どうもありがとう!

最後はみんなで記念撮影。

これから祝勝会に向かいます!

鼻くそって食べてもいいんですか?その2

今日、JISSのエレベーターで日本水泳連盟・競泳委員長の上野広治さんとバッタリ。

上野さんはにこにこしながら「うちのコーチがへんなこと聞いてすみません」

そーか、上野さんまで鼻くそのこと知ってるんだ。

ツイッターやフェイスブック、恐るべし。

「ぜんぜんへんなことじゃありませんよ。コーチや選手たちとのこういうコミュニケーションが大事なんです」

これは本当に大事なこと。

もちろん、まじめな医学や科学の話もするけれど、たわいもない話の積み重ねから信頼関係は生まれるからね。

逆に、どんなことでも気軽に聞いてくれてありがたい、って思います。

「気軽に聞けないタイプ」の人っているからね、とくに医者には。

そういう人には現場のチームドクターはたぶんつとまらない。

てな訳で、選手やコーチの皆さま、次なるブログネタになるような楽しい質問をお待ちしてますから、ぜひよろしく。

ところで「鼻くそは食べたほうがよいか」については、あのあとさまざまな情報が寄せられました。

どうやら、テレビでそうおっしゃった先生はあまり深く考えずに、キレイになりすぎた世の中に警鐘を鳴らす意味で言ったらしいこと、以外に鼻くそ愛好家は多いらしいこと、などなど。

私も一応医者ですから、免疫やアレルギー、細菌学などの最新の医学論文をもとに正しい答えを出そうと現在調べている最中です。

ここまで読んで、今日その答えを期待していた皆さん、ごめんね。

もうちょっとお待ちを。

鼻くそって食べてもいいんですか?

今日の昼、JISS7階のレストラン・アールキューブで食事をしていた時のこと。

隣のテーブルに座っていた、競泳のコーチから、

「食事中、突然へんな質問なんですが、鼻くそって食べたほうがいいって本当ですか?」

と質問されました。

どうやら、テレビで誰かが「鼻くそは食べたほうが丈夫になる」と話をしたらしいのです。

うーん、そういう話は聞いたことはないけれど、たぶん世の中清潔になりすぎて、健康のためには少し汚いものにも触れる生活をしたほうがよい、という趣旨のことだったのではないかと推測しました。

確かに、近年のアトピー性皮膚炎やぜんそくなどのアレルギー性疾患の増加の背景には、人間が寄生虫やばい菌にさらされなくたったことが一因であるといわれています。少しくらい汚いほうがいいらしいのです。

ただし、私の立場だと「少しくらい汚いほうがよい」とはなかなか堂々とは言えません。

試合を直前に控えた遠征などでは、感染症によって大事な試合に影響が出ることもあるから、キレイキレイにしてそのリスクを減らす努力もします。

でも、だったらそれを一年中やらなければいけないのか??

とても難しいところだけれど、でも、感覚的には無菌的にいることより、自分の体調を整えることのほうが病気にならないような気はするのです。

たとえば、我々医者は病気の人や感染症の患者さんたちととても数多く接します。

でも、それが原因で風邪をひきやすいとか病気をうつされやすいとか、そんなことはありません。診察中にマスクもしません、手洗い・うがいはよくするけどね。

そもそも、ばい菌やウイルスなんてものはこの世の中にはうじゃうじゃいます。だから大事なことはばい菌に打ち勝つ抵抗力を保つこと。

そのためには、体調を整えると同時に子供のころからあまり無菌的にならないことも大事なのかもしれません。

鼻くそは本当に食べたほうがよいのかどうかは、医学的以外の部分もあるからね。どう考えてもおいしそうじゃあないし、でも丸めてクスリだと思ったら飲めないことはないか・・

鼻くそは本当に食べたほうが体に良いのかどうか、今度成分も調べて、いろいろな文献も調べて、そのうち皆さんに報告しますね。

オリンピック・ベースボールプレイヤーズ・クリニック

今日は第二回オリンピック・ベースボールプレイヤーズ・クリニックが東京ガスの大森グランドで開催され、顔を出してきました。

このクリニックは、オリンピックに出場した野球人たちが、いつの日か復活を期待するオリンピックに夢を馳せる子供たちを育てるために指導を行うもので、昨年から開催されています。

会場にはたくさんの子供たちとオリンピアンの姿、プロ野球からもジャイアンツの小笠原道大選手やスコアラーの三沢興一さん、オリックスのコーチ大島公一さんも来てくれました。

こちらは3回のオリンピックに出場した杉浦正則さんの話を一生懸命聞く子供たち、うしろで木村重太郎さんも見守ります。

アトランタに一緒に行って、いまだ現役選手として社会人野球ホンダでプレイを続ける西郷泰之さんの姿も。

そしてアトランタの謎のマネージャー、津賀正晶さんは司会進行役で相変わらず大活躍です。

20人を超えるオリンピック選手たちが、子供たちに夢を与えてくれました。みんな、自分たちの経験を社会に貢献させたいという思いに溢れていました。

そして最後はバルセロナオリンピック日本代表監督の山中正竹さんの総括です。

山中さんが子供たちに話したのは「スポーツマンシップ」の話。

スポーツマンシップとは何か。それは、「リスペクト」すなわち、尊敬・尊重することである。

野球をリスペクトし、ルールをリスペクトし、相手や仲間をリスペクトする。そこからたくさんのことを学んでほしい、というお話でした。

子供たちは、今日たくさんのことを学んだろうね。

野球を続けても続けなくても、とても貴重な経験になったと思う。

またまた今日も、「スポーツの力」を感じたのでした。

ユニバーシアードの慰労会とミュージシャン塚原光男

今日は8月に行われた深圳ユニバーシアードの慰労会&忘年会でした。

塚原光男団長、福井烈総監督、そして我々下っ端JOC本部の連中が赤坂某ライブハウスに集合しました。

なぜライブハウスなのか?

それは、じゃじゃーん。塚原光男団長は昔ムーンサルトをやったりオリンピックの金メダルをいっぱい持っているだけではなく、実はミュージシャンなのです。

店には、塚原団長のゴールドのマイエレキギターが飾られ、そのまま親父バンド「塚原光男とムーンサルト」のオンステージ。

ご存じベンチャーズのテケテケから始まり、もう誰も止められない状態に。しかしとてもシロートとは思えないギターテクニック。

あんなに忙しい人なのに、いったいどこで練習してるんでしょうね。やっぱりただものではない。

途中、来年のロンドンオリンピック・チームジャパンの応援ソング「強いものは美しく」も披露、実はこの曲作詞作曲も塚原光男さん。

もうすぐ有線にも出るそうだから皆さんリクエストよろしくね。

というわけで、宴会は超盛り上がって、光男コールの嵐。アンコールに応えて「思い出の渚」。最後は福井総監督の掛け声「ガンバロー、ニッポン」で締めくくりました。

夏の深圳ユニバーシアードから3か月、最近のことのような、遠い昔のことのような・・・

しかしそんな思い出に浸かる間もないほどの強烈な塚原光男オンステージで、赤坂の夜は更けていったのでした。

プロ野球トレーナー研究会とプロ野球コンベンション

今日の私はプロ野球三昧の一日。

まずは昼過ぎから「第50回日本プロ野球トレーナー研究会」で、「NPBのアンチドーピング」の講演。

日本のプロ野球にドーピング検査を導入してはや5年がたちました。選手や球団関係者の理解と協力がなければできなかったことです。

今年はスポーツ基本法も成立し、プロも含めたスポーツ人のアンチ・ドーピングにかかわる責務も明記されました。

そんな話や2012年のドーピング禁止薬物の新しい情報などの話をしてきました。

みんな、まじめに聞いてくれてた。感謝感謝。

そして、夕方からは「2011プロ野球コンベンション」に出席。

今年のプロ野球を総括し、公式記録などの表彰式です。

表彰される連中の半分くらいはオリンピックやワールドベースボールクラシックなどで一緒に戦った仲間。

みんなと久しぶりに会って話をして、楽しかったなあ。

きっとこのうち何人かは来年は海を渡ってメジャーリーグでプレイするのでしょうね。

ぜひ、日本を代表して頑張ってほしい。

コンベンションが終わり、帰る途中、「そうだ、ソフトバンクのキング松中信彦に電話しなくっちゃ。日本一になった後まだ連絡してないからなあ」

さっそく電話。

「日本一おめでとう、よかったなあ」

「ありがとうございます。でも先生、遅すぎですよ!」

「いーじゃんいーじゃん、電話したんだから、でも本当によかった。あの満塁ホームラン、テレビ見てて感動したよ」

「○○○○、たったでしょう」

「おー、たったたった、鳥肌も立ったし、○○○○もたった。15年前のアトランタオリンピックの決勝での満塁ホームランを思いだしたよ」

「僕も思い出しました」

「しっかり体を休めて整えて、来年また頑張ってね!」

「まだまだ頑張りますよ」

てな感じで、楽しくお話ししました。

プロ野球選手たちは今日から束の間のオフシーズン、でもみんなキャンプに万全で臨むことができるように、毎日体を動かします。

華やかな世界だけれど、努力をしなければ去って行かなければいけない世界だからねえ。

みんなみんな、来年もそれぞれの場所で活躍してね。