日別アーカイブ: 2011年9月19日

レスリングの世界選手権が幕を閉じました

トルコ・イスタンブールで開催されたレスリングの世界選手権、7日間の熱い戦いの幕が閉じました。

選手、コーチ、サポートスタッフ、メディア関係者を交えた打ち上げが終わり、今ホテルに戻ったところ。

今日はフリー66kg級で米満達弘選手が見事銀メダル、ロンドンオリンピック出場枠を獲得しました。

でも決勝戦は残念だったなあ、本人も悔しいだろうなあ、一番と二番では天と地ほどの差があることも実感しました。きっとこの悔しさはロンドンで晴らしてくれると思います。

世界で戦う選手たちを見ていていつも感じるのは、絶対勝ってやるという強い気持ちが大事だな、って事。

気持ちは目にあらわれるから、睨みつけられただけで尻込みしてしまうようなメヂカラが必要なのです。

見よ、御大・富山英明さんなんかオリンピックの金メダルから30年近くたった今でもこの鋭い眼光。

昔、この目で睨みつけられたらさぞかし怖かったんだろうなあ。

ということで、あっという間の一週間でした。選手、コーチ、そして選手をサポートしてくれたスタッフ、メディアの皆さん、本当にお疲れさまでした。

ここで一気に写真公開。

昨日書いた、プロ根性カメラマンの保高幸子さん、もっとアップの写真が見たいというご要望におこたえして。

今は学校の先生をやっているアテネ、北京のメダリスト、伊調千春もイスタンブールまで応援に来てくれました。

そして会場にはイスタンブール日本人学校の生徒たちの姿も。

みんなみんなありがとう。

それでは、明日元気に日本に帰国します。

そして、次は東京で開催される体操の世界選手権です。みんな応援してね。

写真家・保高幸子のプロ根性

2日前のことです。隣りにいたレスラードクターの中嶋先生に言いました。

「ちょうどいま決勝の前でマットが空いているから僕の写真撮ってよ」

ホームページの写真を新しくしようとジャージ姿の写真をどこかで撮ろうと思っていたのです。

レスラードクター中嶋の前でポーズをとる私。

「なかなかうまく撮れませんねえ、あっ、あそこに保高さんがいるから撮ってもらったらどうですか」と中嶋先生。

保高さんは先日も紹介したレスリング協会の広報の手伝いもしてくれているカメラマン、ときどきテレビにも登場する有名人です。

決勝の前でまだ時間があったので保高さんにお願いしました。

「かっこいいジャージ姿をとればいいわけね」こころよく引き受けてくれた保高さん。

でもやっぱり彼女はプロのカメラマンでした。

このおじさんのジャージ姿をかっこよく撮るなんて至難の業、いつも選手たちの美しい肉体ばかり目にしているからなおさらでしょう。

気軽にお願いしたつもりが、途中から彼女の「プロ根性」に火がついてしまいました。いくら僕相手でもいいかげんな写真など撮れなかったのです。スタンドから会場のマットの横、最後は通路と背景を変えて20分近く、見事ないい男??が出来上がったのでした。

じゃじゃーん

どうです。何が違うのかわからないけれど絶対にシロートにはとれない写真、まさしくプロの技ですね。

どんな仕事でもそうだけれど、プロが働く姿ってのはかっこいい。

保高さんも、撮影しているうちにだんだん目が変わってきてとてもかっこよかった。

気軽にお願いしたつもりが、本当のプロにただで撮ってもらっちゃいました。

申し訳なくて、「じゃあこのお礼は僕のカラダで」って冗談で言ったら、「遠慮しときます」だってさ。

そりゃそうだな。

カラダで払えるくらいのいい男にならなくっちゃ、とあらためて思った私でした。