先週の土曜日は非常勤講師を務める東京有明医療大学で「健康管理とスポーツ医学」の授業を行ってきました。朝9時から夕方5時過ぎまで、５時限の集中講義でした。
座学だけで丸一日はつらい、という学生の意見もあり、「メディカルチェック実習」というのをはじめて行ってみました。
アスリートを対象にした内科的なメディカルチェックごっこです。
私があらかじめ用意した「なかなか思うように調子が出ない選手」「アンチ・ドーピングの知識がほとんどない選手」などに扮し、５－６人のグループで私を診察します。問診などをしながら、その選手の問題点を見つけ出し、どのように対処すればよいかを学ぶものです。
これがなかなか好評でした。
限られた時間でその選手の問題点を突きとめるのは、知識だけでなく経験も必要です。しかし、学生たち、すじがよかった。
問題点の解決に関しても、選手だけの問題点ではなくその原因が練習環境や、生活環境、コーチとの人間関係やトレーニングそのものにある場合もあります。そんなところまで踏み込んだ楽しい実習ができました。
来年は、もうちょっと工夫して、もっと楽しい授業にしよう。
まる一日、最後まで眠らずにまじめに聴いてくれた学生諸君、ありがとう。
