日別アーカイブ: 2011年6月22日

JOCナショナルコーチアカデミー

今日の午前中は、JOCナショナルコーチアカデミーの講義を受けてきました。

JOCナショナルコーチアカデミーは2008年からJOCが実施している事業で、オリンピックをはじめとする国際総合競技大会に派遣するコーチ、スタッフやその候補者の研修と育成の場として、各競技種目のトップコーチが意見を交換し合える環境を作るものです。

われわれメディカルスタッフも国際競技会にかかわる一員として、「コーチング」「マネージメント」「コミュニケーション」などのスキルを磨くために、講義や実習を受けます。

今日の講義は「スポーツ行政」。文部科学省の森岡裕策さんから、昨日もブログで書いた「スポーツ基本法」や「スポーツ立国戦略」の話を聞いた後、みんなで日本のスポーツを支えてゆく仕組みについて活発にディスカッションをしました。

3つのグループで個別に討論をし、そのあとそれぞれ発表、「スポーツの意義や価値をいかにして高めるか」「スポーツを支える仕組みづくり」について議論しました。

みんなトップレベルのコーチたちですから、それぞれが高い問題意識を持ち、とても楽しい討論でした。

こういった積み重ねにより、必ず日本のスポーツを取り巻く環境は変わっていくだろう、と確信した3時間でありました。

各地で真夏日~節電の夏 熱中症に注意

6月22日、日本レビ『ZIP!』

本日は各地で猛暑が予想されています。小松先生が節電中の熱中症対策についてコメントしました。

こまめに水分補給。体を冷やす工夫。そして扇風機を使ったり、窓を開けたりして、部屋の換気をすること。この3つが熱中症を防ぐポイントです。

スポーツ基本法の持つ意味

先週17日に国会でスポーツ基本法案が成立しました。

世界共通の文化としてのスポーツの意義について定めるとともに、スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことはすべての人々の権利であるとし、スポーツ立国の実現を目指すものです。附則された「スポーツ庁」の新設の検討はスポーツ界の悲願でもあります。

「スポーツ立国」というのは、競技スポーツの強化だけをいっているわけではありません。

「地域スポーツ」と「競技スポーツ」がともに手をとりスポーツ振興に取り組むことがスポーツ基本法ではうたわれています。国際舞台で選手たちが活躍することでスポーツの素晴らしさを理解する底辺がひろがります。

さらに、障害者スポーツやプロスポーツに関する規定に関しても盛り込まれました。

スポーツの意義や価値については、私もしばしば書いてきました。スポーツはには国をも変えうる様々な大きな力あがあると信じています。大震災、原発事故、この大変な時期であるからこそ、スポーツが社会に対して何ができるか、試されているのです。

我々スポーツ界は、これを機会に、スポーツが好きな人だけにではなく、スポーツが好きでない人に対しても、地道に「スポーツの価値」を語りかけてゆく努力が必要だと思います。