枝野官房長官の会見を聞いていて感じました。
「長期にわたって摂り続けなければ問題になる放射線量ではありません」
「ただちに健康に害を及ぼすものではありません」
「長期」とはどれくらいなのか、1か月なのか1年なのか、「ただちに」とはどれくらいの時間なのか。
避難命令や、今日指令が出たホウレンソウや生乳の出荷停止。それの言い訳のように続くこれらの言葉はますます不安をあおります。
医者も同じようなことをいうことがあります。
手術や検査の説明において、「まれに、0.1%以下ではありますがこの検査で死亡することもあります」などなど。でもポイントは必ず数字を入れること。
これらは十分な説明を行って承諾をもらって検査や手術をする、というインフォームドコンセントですが、医療側の「ちゃんと合併症がおこりえることも説明しましたよ」という証拠でもあります。患者さんは「死亡することもあります」などと言われれば不安になりますが、0.1%以下という数字を聞けば少しは安心できます。
枝野長官も言い訳的な説明をせざるを得ないのかもしれないけれど、せめて、数字を出してくれれば、もう少し不安は和らぎます。
先日のこのブログでも、通常より相当高くても大した放射線量ではないことを書きました。https://www.komatsuyutaka.com/kolog/?p=740、https://www.komatsuyutaka.com/kolog/?p=743
会見の前にせめて専門家に具体的な数字を入れた原稿を作ってもらえばもう少し国民が不安にならずに済むのになあ。