月別アーカイブ: 2011年1月

勝湯(かちのゆ)で裸の付き合い

今日は夜10時まで研究室で仕事、そのあとナショナルトレーニングセンター内にある勝湯(かちのゆ)でサウナに入って大きなお風呂につかって、ゆっくりしてきました

いろいろな競技が合宿しているので、いつも様々な選手や指導者と一緒になります

やはり、裸のコミュニケーションは大事ですね

今日は、アテネ・北京オリンピックのメダリスト、あん馬の名手だった鹿島丈博とばったり、大きなお風呂でいろんな話をしました。しかし、引退したとはいえ彼の見事な肉体美と私のたるんだ体のギャップにがっくり。

トップアスリートの素晴らしい肉体美を見る度に、僕も努力しなければ、と思うから、やっぱり時々来なきゃだめだね。

アンチ・ドーピング科学セミナー

今日はアジア地域におけるアンチ・ドーピング科学セミナーが開催され出席してきました

今日の会議は科学的にどのようにしてアンチ・ドーピングに取り組もうかというお話、ドーピングをする側とドーピングを取り締まる側はいわば科学技術のいたちごっこ、どのようにして見破られないようにするかと考える悪者に、どのようにして科学で立ち向かうかというセミナーでした。

今回、印象的だったのは、ドーピング物質の検出に関して、製薬会社が世界アンチドーピング機構(WADA)と手を組んで、アンチ・ドーピングに協力しますよ、という話。新薬の開発というのは製薬会社にとっては企業秘密ですが、それでも、ドーピングなどに悪用されないように、病気のために使う薬が安全に正しく使用されるために、世の中に貢献しているという企業イメージの向上のためにも、できるだけ開発の段階からアンチ・ドーピングに協力すると語るロシュ社の臨床科学部長はかっこよかった

じっくり勉強させてもらった有意義な一日でした

アトランタオリンピック野球チームの同窓会

アトランタオリンピックの野球チームの年1度の同窓会、「アトランタ会」が熱海で開催され、久しぶりに出席してきました。

野球はアトランタまでは全員がアマチュア選手で参加しました。その後何人もプロ野球入りし、ソフトバンクの松中信彦選手、ロッテの井口資仁選手、今岡誠選手、巨人の谷佳知選手、メジャーリーガーの福留孝介選手、それから社会人野球でもホンダの西郷泰之選手などは現在も一線で活躍しています。

アトランタは私にとってもチームドクターとして参加した初めてのオリンピックでした。チームドクターとして、現場で何をしたらよいのか、どのように選手たちに接したらよいのか、最初はよくわからず、たくさんのことを勉強させてもらいました。温かく見守って私を育ててくれた、監督、コーチ、選手のみんなにはとても感謝しています。ですから、アトランタオリンピックは私にとっては特別な想いがあるのです。

みんな元気でいました。あの頃のことを思い出しながら、楽しく語り合いました。プロに行かなかった連中も、現在はアマチュア野球の指導者として頑張っています。みんなの話を聞いていて共通していたのは、「野球を教えながら野球技術だけではなく人間を育てたい」、「1番を目指して頑張るからこそ得られるものがある」、「オリンピックに出場した経験も生かして、野球で社会貢献がしたい」といった話でした。

ジャイアンツなどで活躍したピッチャー三沢興一とも久しぶりに話しました。日本を離れ2年ほどドミニカやベネズエラなどでプレーし、昨年引退、現在はジャイアンツのスコアラーとして頑張っているとのこと。これからも裏方として活躍してほしいです。

いろんな立場でまだまだ頑張っているアトランタの仲間たちから、またまた力をもらいました。

いつも、会を企画してくれるアトランタオリンピック野球チームの名マネージャー、津賀正晶さんに感謝です。

川崎宗則の野球教室と宗侍(ムネザムライ)

毎年恒例の鹿児島に行ってきました。

仕事ではなく、友人であるソフトバンクホークスの川崎宗則選手の自主トレ、野球教室、そして川崎監督率いる軟式野球チーム「宗侍」の中学生との親善試合に参加するためです。

宗リンの1年は、故郷である鹿児島県姶良市からスタートします。私も「宗侍」の一員として、午前中は自主トレで球拾い、午後は野球教室、親善試合、そして夜は新年会で「今年もガンバロー」と皆と誓いました。川崎宗則選手はファン、故郷、家族、裏方さん、自分を支えてくれている全ての人たちに対する感謝の気持ちを込めて、1年のスタートを切るのです。

野球教室でも子どもたちを惹きつけ、いいこといっぱい言っていたなあ。子どもに対するスポーツ指導というのは、技術の指導というより「人間教育」であることを実感します。

今年は、ついにかつて野球教室に参加した子供の中からプロ野球選手が誕生したのだそうです。すばらしいですね。

さて今年の「宗侍」は姶良の中学生を相手に3対1で勝利を収めました。

腰を痛めていた私は、ベンチからの声出し、走塁コーチを頑張りました。そして、一振りにかけて最終回に代打で出場し、気合だけは入っていたのですがヘロヘロのファーストゴロに打ち取られてしまいました。

でも、今年も川崎選手や宗侍の仲間たちに元気をもらい鹿児島をあとにしたのでした。

未来を育てよう、スポーツの力で

今日から仕事始め、昼前には独立行政法人日本スポーツ振興センター(NAASH)の小野理事長の年頭あいさつがありました。

私が勤務する国立スポーツ科学センター(JISS)はNAASHの一組織なので、私も正確にはNAASHの職員ということになります。NAASHは日本の国際競技力向上を目指したJISSのほかに、国立競技場などのスポーツ施設の運営やスポーツ振興くじtotoによるスポーツ振興助成事業なども行っています。

理事長のあいさつでも、「未来を育てよう、スポーツの力で」というNAASHの新しいコーポレートメッセージが紹介され、NAASHのあるべき姿をみんなで再確認しました。

夜には、JISSの職員で仕事始めの会が開催され、いつもJISSでトレーニングしているフェンシングの太田雄貴選手も顔を出してくれました。今年も、選手やコーチたちとコミュニケーションをはかりながら日本のスポーツをサポートしていこうと思います。

あけましておめでとうございます

新年おめでとうございます

年末年始は、ふるさと信州でゆっくりできました。久しぶりの高校の同窓会にも出席、卒業後30年ぶりに会った仲間もいて、燃えていたあのころを思い出しながら夜遅くまで語りました。

元旦は家族で恒例の初詣、今年のおみくじは末吉、「今までの苦しみやわずらいもいつしか消え楽しい時が遠からず来る」とのこと。今年はいいことがありそうな予感。

そして、駅伝、サッカー、ラグビーなどスポーツも盛りだくさんな正月、よく知っている選手たちもたくさん出ていましたが、ゆっくりテレビで観戦しながら改めて「スポーツの力、チームの力」を感じました。

今年はロンドンオリンピックの予選の年でもあります。いろいろで忙しくなりそうだけれど、元気で頑張るぞ。