日別アーカイブ: 2010年11月8日

アスリートが求めるスポーツ医学

11月6日、7日と開催された第21回日本臨床スポーツ医学会、会長は私の師匠、河野一郎先生でした

一般演題の座長をしたり、「よりよいコンディショニングにつながるアンチ・ドーピングを目指して」というシンポジウムの司会などもしたのですが、最も印象に残ったのは、「アスリートが求めるスポーツ医学」というシンポジウム

日本女子体育大学の石塚浩先生、筑波大学の大山卞圭悟先生、信州大学の結城匡啓先生という一流の指導者の方たちが、スポーツ現場としてドクターに何を求めるのか、という話をしてくださいました

それぞれ共感できる、大変いいお話しでした

結城先生は最後のスライドで、アスリート・コーチがスポーツ医学に求めるものとして、「距離感」や「専門性」「一緒に戦う姿勢」などの言葉を挙げられましたが、本当によくわかります

選手やコーチが何を求めているのか、いつも察しながら、決して近すぎず、しかし一緒に戦う。求めるものはその都度違うし、近くで接しなければいけない時も、遠くから見つめなければいけないこともある。そして、信頼される専門性を持つ

私もたくさんの経験をさせていただきながらスポーツ現場を学んできたけれど、どうやってこの辺のところを若いドクターに教えるか、が課題ですね。まだまだ、やらなきゃいけないことがいっぱいある。二日間でたくさんの刺激をもらいました

素晴らしい学会を開催していただいた河野会長に感謝