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熱中症に注意しましょう!

金曜日, 8月 21st, 2015

お盆が過ぎ、100年目の甲子園も閉幕しましたが、残暑が厳しい、暑い日が続いています。

消防庁によると、今年7月の熱中症による全国の救急搬送者数は2万4567人で、統計を取り始めた2008年以降、7月としては最多だったことがわかりました。このうち、約半数の1万2307人が65歳以上の方でした。

●熱中症は、予防が大事!

まず熱中症は、誰にでも起こる危険性があり、自分は大丈夫と思わないことです。そのうえで、熱中症の予防には、暑い時に無理な運動をしないことや、こまめに水分と塩分を補給することなどが大切です。気温だけではなく、湿度が高い時も要注意です。屋内ならエアコンを適切に使いましょう。

年齢を重ねると、暑さやのどの渇きを感じにくくなります。のどが渇いていなくても、時間を決めて水を飲むなどの工夫が必要です。また、風邪や下痢など体調が悪い時は熱中症になりやすいため、無理をしないようにしましょう。

●万が一、熱中症になってしまったら

フラフラする、吐き気がするなど症状が軽い場合は、日陰に移動して水分補給します。そういう時は血圧が下がっていることが多く、横になって両足を高い位置に上げること。嘔吐で水が飲めない時は、病院で点滴を受けることが必要です。

体温が40度くらいまで上がる、 意識がもうろうとしてうわごとを言うなどの症状が出たら、重症です。その場合、すぐに救急車を呼ばなくてはなりません。そして、重要なのは救急車が来るまでの間に身体を冷やすことです。日陰に移動させて、うちわや扇風機などで風を送ったり、氷があれば脇の下や首、股のつけ根など太い血管が走るところを冷やしたりしましょう。

まだまだ暑い日が続きますが、私も熱中症に気をつけながら、一生懸命に国会で活動し、地元・長野を回ろうと思います。

熱中症については過去にもブログに書いていますので、こちらも合わせてご覧ください。

・「熱中症のお話」(2007年8月「e-resident」掲載~熱中症について)

・「急に暑くなった日は熱中症に気をつけよう!」

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熱中症のお話

火曜日, 6月 19th, 2012

2007年8「e-resident」掲載~熱中症について

―熱中症は予防できる

ここ数日暑い日が続いています。もうすぐ梅雨も明けるのでしょう。毎年この季節になると、必ず、テレビ局や新聞社から「熱中症について話を聞きたい」という取材の申し込みがあります。熱中症の危険性や救急処置、水分補給の重要性などをマスコミで取り上げていただくのは、熱中症の知識の普及という面ではとてもありがたいことなので、なるべく対応するようにしています。

熱中症は、その重症な状態である熱射病に陥ると、死亡する可能性が高い病気です。とくに、スポーツ活動中の熱中症による死亡事故は、いまだに毎年おきていて、多くの中学生、高校生が亡くなっています。「いってきまーす」といって元気に家を出た子供が、次の日には変わり果てた姿で家に戻ってくるのです。家族としてみれば、「どうして?」という気持ちになるのは当然で、最近は訴訟の件数も増えてきているようです。熱中症の知識は昔に比べて普及してきているにもかかわらず、死亡事故が減らないのは、近年の都市化によるヒートアイランド現象や地球温暖化の影響もあります。スポーツによる熱中症事故は無知と無理によって健康な人に生じるものであり、適切な予防措置さえ講ずれば防ぐ事ができるものです。

そもそも私が、熱中症にかかわることになったのは、今から約15年も前のことでした。それまで日本においてはスポーツ活動中の熱中症予防に関する具体的な予防指針が出されておらず、悲惨な熱中症事故を何とか防ごう、という目的で、平成3年に日本体育協会に「スポーツ活動における熱中症事故予防に関する研究班」が設置されました。そのとき、現在私の国立スポーツ科学センターの上司である、川原貴先生に声をかけていただき、研究班に加わらせていただきました。研究班では、スポーツ活動による熱中症の実態調査、スポーツ現場での測定、体温調節に関する基礎的研究などを行い、平成6年には「熱中症予防8か条、熱中症予防のための運動指針」を発表し、以後、啓発活動に力を入れてきました。このガイドラインは、日本体育協会のホームページでダウンロードできますのでご覧いただけたらと思います。

今では考えられないことですが、あのころは「熱中症」という言葉もそれほどポピュラーではありませんでした。「日射病」という言葉のほうが一般的で、「熱中症って何かに熱中しすぎること?」なんて聞かれたこともあります。実際、自分自身も高校時代サッカーをやっていたのですが、「練習中に水を飲みすぎると走れなくなるからなるべく我慢しろ」といわれていました。ちょうど高校1年のとき「ゲータレード」なるものをはじめて手にして、「これは運動中に飲んでもおなかが痛くならない水だ」と先輩に言われたことを思い出します。

―未だに死亡者は減っていない

地道な活動の甲斐があり、最近では、「暑い時期にスポーツをする場合にはこまめな水分補給が大事」ということは知識としてはかなり浸透してきました。しかし、実際には、スポーツの現場で適切な水分補給ができていない場合もまだ多いのです。

クラブ活動中に、「自由に水を飲んでもいいよ」といっても、「先輩よりも先に飲めない」、「すぐ近くに水がない」、「水ばかり飲んでいたらだらしがない」といった、水分補給を邪魔する要素がまだまだ存在します。スポーツの現場では、いつでも水分補給ができる環境を作ってやる、いつでも水分補給ができる「雰囲気」を作ってやる、という事が大事です。脂肪肝の患者さんに、「運動したほうがいいですよ」なんていったって誰もやりゃしない、運動ができる環境、仕組みを作ってやることのほうが大事なことと同じです。こう考えると、また「仕組みを作ること」に行き着いちゃいました。

これを読んでいる研修医の皆さんは、きっと「一人前の医者になること」に熱中していることでしょう。その気持ちを持ち続けてくださいね。私も、この年になって、まだまだ「熱中できるもの」がたくさんあって、幸せだなあ、と感じているわけです。


急に暑くなった日は熱中症に気をつけよう!

木曜日, 5月 24th, 2012

昨日5月23日は前日に比べ10℃近く最高気温が上がりました。

こんな日は熱中症に注意が必要です。

気温が30度を超えなくても、春先や秋、急に暑くなった日には熱中症による死亡事故も過去には起きています。

また、梅雨明けの急に暑くなったころに熱中症でたくさんの人が救急搬送されます。

「暑さに慣れる」ことも熱中症の予防には大事なこと。

今から真夏に備えて、「暑さに強いからだ」を作りましょう。

日本生気象学会では、「節電下の熱中症予防のための緊急提言」を発表しました。

暑さに強い身体を作るために、5-6月に、ややきついと感じる運動を1日30分間、週3回、4週間程度実施し、その運動直後にたんぱく質と糖質を含んだ食品(牛乳など)を摂取することを勧めています。

5月23日夕方のテレビ東京「NEWS アンサー

5月24日朝の日本テレビ「ZIP!

で、それぞれコメントしました。